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PC選びガイド

AI画像生成用PCのメモリは32GBと64GBどちら?用途別の選び方

公開:2026年7月31日 更新:2026年7月31日

AI画像生成用PCのメモリは32GBと64GBのどちらがよいか、画像生成だけの場合と、Photoshop・動画編集・Blenderを併用する場合に分けて解説します。

AI画像生成用PCのメモリ容量選びを表す、PCケース内のメモリモジュールとグラフィックボードのイラスト

AI画像生成用PCを選ぶとき、GPUやVRAMと並んで迷いやすいのがメモリ容量です。BTOパソコンでは32GBが標準的ですが、64GBへ変更すると価格も上がるため、本当に必要か判断しにくい項目でもあります。

先に結論をまとめると、AI画像生成を中心に使うなら32GBを基準にできます。画像生成と同時にPhotoshop、ブラウザ、動画編集、Blenderなどを使う場合や、数年間の余裕を重視する場合は64GBを検討します。

この記事では、メモリとVRAMの違いを整理したうえで、32GB・64GB・128GBが向いている使い方を解説します。

まず結論:基本は32GB、同時作業を重視するなら64GB

PCPLでは、AI画像生成用PCのメモリ容量を次のように考えます。

メモリ容量PCPLの目安主な使い方
16GB最小構成軽い画像生成の試用。複数アプリの同時使用には余裕が少ない
32GB基本の推奨容量AI画像生成、ブラウザ、軽い画像編集を行う
64GB同時作業・拡張性重視AI画像生成とPhotoshop、動画編集、Blenderなどを併用する
128GB以上専門用途大規模な3DCG、4K以上の動画編集、重い制作環境を常時使用する

32GBと64GBで画像生成速度が必ず大きく変わるわけではありません。生成処理の中心はGPUとVRAMであり、メモリはWindows、画像生成ソフト、ブラウザ、編集ソフトなどを同時に動かすための作業領域として使われます。

そのため、メモリ容量だけを増やすより、最初にGPUとVRAMが用途に合っているかを確認することが重要です。

メモリとVRAMは別の部品

パソコンのメモリと、グラフィックボードに搭載されるVRAMは役割が異なります。

  • メモリ:Windowsや各種アプリ、ブラウザ、読み込んだデータなどが使用する
  • VRAM:GPUが画像生成モデル、生成中の画像データ、映像処理などに使用する

VRAMが不足すると、読み込めるモデル、画像解像度、バッチ数、利用できる機能などに影響することがあります。一方、メモリが不足すると、複数アプリの切り替えが重くなる、ストレージへの退避が増える、アプリが不安定になるといった問題につながります。

VRAM容量の目安は、公開済みの「AI画像生成用PCのVRAMは何GB必要?」で詳しく解説しています。

32GBが向いている人

次のような使い方であれば、まず32GBを基準にできます。

  • ComfyUIなどの画像生成ソフトを1つずつ使用する
  • 画像生成中にブラウザや軽い画像編集を行う
  • Steamゲームと画像生成を同時には動かさない
  • 動画編集や3DCG制作は補助的に使用する
  • 必要になったときにメモリを増設できる構成を選べる

ComfyUI Desktopの公式案内では8GBが必要、16GBが推奨されています。また、Photoshopの公式要件も16GB以上を推奨しています。これは各ソフト単体の目安であり、Windowsやブラウザ、ほかのソフトも同時に使用することを考えると、AI画像生成用PCでは32GBを基本容量にする方が余裕を持ちやすくなります。

ただし、32GBを選ぶ場合も、メモリスロットの空きと最大搭載容量を確認してください。16GBを2枚使用する構成で空きスロットが残るパソコンなら、将来64GBへ変更しやすくなります。

64GBが向いている人

64GBは、画像生成だけのためというより、複数の制作作業を同時に行う人に向いています。

  • AI画像生成とPhotoshopを同時に使用する
  • 多数のブラウザタブや資料を開いたまま作業する
  • 画像生成後にPremiere ProやAfter Effectsで動画を制作する
  • Blenderで3DCG制作やレンダリングも行う
  • 重いワークフローや複数の制作ソフトを切り替えながら使用する
  • 数年間はメモリ増設をせずに使用したい

Blenderは公式の推奨メモリを32GBとしています。Premiere Proは4K以上の映像制作で32GB以上を推奨しています。これらを画像生成ソフトやブラウザと同時に動かす場合、64GBにすることで作業領域に余裕を持たせやすくなります。

一方、画像生成ソフトだけを使い、ほかの重いアプリを同時に開かない場合は、64GBへ変更しても費用に見合う違いを感じにくい可能性があります。BTOパソコンでは、64GBへ変更した後の最終税込価格を必ず確認します。

128GB以上が必要になるケース

一般的なAI画像生成とSteamゲームが中心であれば、最初から128GB以上を選ぶ必要性は高くありません。

  • 高解像度素材を大量に扱う動画制作
  • 大規模なBlenderシーンや複雑な3DCG制作
  • 複数の仮想環境や開発環境を同時に動かす
  • AI画像生成以外の大規模なローカルAI処理も行う
  • 実際の使用量を確認し、64GBを継続的に使い切っている

予算が限られている場合は、128GBへの増設よりも、GPU、VRAM、SSD容量、電源、冷却性能を優先した方が用途に合うことがあります。

メモリ不足を確認する方法

現在使っているパソコンがある場合は、Windowsのタスクマネージャーで実際の使用量を確認できます。

  1. 普段使用する画像生成ソフトを起動する
  2. ブラウザや画像編集ソフトも普段どおり開く
  3. CtrlShiftEscでタスクマネージャーを開く
  4. 「パフォーマンス」→「メモリ」を確認する
  5. 作業中に使用量が上限近くへ張り付いていないか確認する

一時的に使用量が増えるだけでなく、普段の作業中に余裕が残っているかを見ることが重要です。メモリ使用量が継続的に高く、アプリの切り替えや保存が遅い場合は、増設を検討する判断材料になります。

BTOパソコン購入前の確認項目

メモリ容量だけでなく、次の項目を確認します。

  1. 標準構成が32GBか64GBか
  2. メモリを変更した後の最終税込価格
  3. メモリスロット数と使用済みスロット数
  4. メーカーが案内する最大搭載容量
  5. 購入後に自分で増設できるか
  6. 自分で増設した場合の保証条件
  7. GPUとVRAMが用途に合っているか

異なる仕様のメモリを後から混在させるより、メーカーのカスタマイズで必要容量を選ぶか、対応が確認された同一仕様のメモリを使用する方が管理しやすくなります。

現在比較している実機構成は、「RTX 5070 Ti搭載BTOパソコン3機種比較」で価格、GPU、VRAM、メモリ、SSD、在庫状況を確認できます。

まとめ

AI画像生成用PCのメモリは、まず32GBを基本に考えます。画像生成とブラウザ、軽い画像編集が中心なら、32GBで始めて必要に応じて増設する方法があります。

AI画像生成とPhotoshop、動画編集、Blenderなどを同時に使用する場合や、増設せず長く使いたい場合は64GBが候補です。128GB以上は、実際に64GBを使い切る専門的な作業がある場合に検討します。

最終的には、メモリ容量だけで決めず、GPU・VRAM・SSD・電源・冷却・保証と、増設後の総額を合わせて比較してください。

参考情報