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AI画像生成用PCのVRAMは何GB必要?8GB・12GB・16GB・24GBの違い

公開:2026年7月31日 更新:2026年7月31日

AI画像生成用PCを選ぶ際に重要なVRAMについて、8GB・12GB・16GB・24GB以上の違いと、用途別の目安を初心者向けに解説します。

グラフィックボードと大きさの異なる4つのメモリブロックで、VRAM容量の違いを表したイラスト

AI画像生成用PCを選ぶとき、GPUの製品名と同じくらい確認したいのが「VRAM(ビデオメモリ)」の容量です。

先に結論をまとめると、クラウドサービスではなく、自分のPCでAI画像生成を行うなら、現在のPCPL編集方針では次を目安とします。

  • 8GB:設定を調整しながら試してみたい人向け
  • 12GB:入門から標準的な画像生成向け
  • 16GB:高解像度化や複数機能の併用も考えたい人向け
  • 24GB以上:大規模モデル、動画生成、学習などを重視する人向け

これらは、すべての生成AIソフトに共通する公式動作条件ではありません。使用するモデル、画像サイズ、枚数、追加機能によって必要量は変わります。

VRAMとは?

VRAMは、GPUが画像処理やAI計算を行う際に使用する専用メモリです。

AI画像生成では、モデルのデータ、生成途中の画像、処理結果などをVRAMへ読み込みながら計算します。画像サイズを大きくしたり、一度に複数枚生成したり、ControlNetなどの追加機能を利用したりすると、必要なVRAMも増えやすくなります。

パソコンに搭載する通常のメモリ(RAM)とは別のものなので、「メモリを64GBに増設すれば、GPUのVRAM不足も解消できる」というわけではありません。

VRAMが不足するとどうなる?

VRAMが不足すると、次のような影響が出ることがあります。

  • 画像生成が途中で停止する
  • メモリ不足のエラーが表示される
  • 生成可能な画像サイズや枚数が制限される
  • 一部の処理をCPUとメインメモリへ移すため遅くなる
  • 複数の追加機能を同時に利用しにくくなる

Hugging FaceのDiffusersには、処理の一部をCPUへ移してGPUメモリ使用量を抑える「オフロード」機能があります。ただし、CPUとのデータ移動が増えるため、方法によっては生成速度が大きく低下します。

ComfyUIにも低VRAM環境向けの動作モードがあります。このため、VRAMが少ないと絶対に生成できないわけではありませんが、設定変更や速度面での妥協が必要になる可能性があります。

VRAM 8GBは使える?

VRAM 8GBでも、軽量なモデルや低めの解像度を選び、生成枚数を抑えることでAI画像生成を試せます。

一方で、高解像度化、複数枚の一括生成、大きなモデル、ControlNetなどを組み合わせると、余裕が少なくなります。

できるだけ予算を抑えてAI画像生成を始めたい場合の選択肢ですが、数年間使用するPCとして考える場合は、対応できる処理の範囲を事前に確認しておきたい容量です。

VRAM 12GBは入門から標準用途向け

VRAM 12GBは、一般的なAI画像生成を始めるうえで、8GBよりも設定の自由度を確保しやすい容量です。

例えばGeForce RTX 5070は12GBのGDDR7メモリを搭載しています。一方、上位のGeForce RTX 5070 Tiは16GBです。NVIDIAの公式仕様でも、この容量差を確認できます。

標準的な画像生成を中心に考え、価格と性能のバランスを優先する場合は候補になります。ただし、将来的に大きなモデルや複雑なワークフローを試したい場合は、16GBとの価格差も確認しましょう。

VRAM 16GBをおすすめしやすい理由

VRAM 16GBは、AI画像生成を継続的に利用したい人にとって、比較的バランスを取りやすい容量です。

次のような使い方を考えている場合は、16GBを優先して検討する価値があります。

  • Stable DiffusionやComfyUIをローカル環境で使う
  • 高解像度化やアップスケールを行う
  • ControlNetなどの追加機能を利用する
  • 複数のモデルや処理を組み合わせる
  • AI画像生成とSteamゲームの両方を楽しむ
  • 数年間使用するBTOパソコンを購入する

GeForce RTX 5070 Tiは16GB、GeForce RTX 5080も16GBのGDDR7メモリを搭載しています。ただし、VRAM容量が同じでもGPUの処理性能は同じではありません。GPU本体の性能、消費電力、冷却、価格も含めた比較が必要です。RTX 5080の公式仕様でも16GB構成を確認できます。

VRAM 24GB以上が向いている人

24GB以上は、より高度な制作を行う人向けです。

  • 大規模な生成AIモデルをローカルで動かす
  • AI動画生成にも取り組む
  • LoRAなどの学習を行う
  • 高解像度画像を大量に生成する
  • 複数のAI処理を組み合わせる
  • 処理時間よりも作業範囲の広さを重視する

例えばGeForce RTX 5090は32GBのGDDR7メモリを搭載しています。NVIDIA公式ページでも、クリエイティブ作業や高度なAI用途を想定した製品として案内されています。

ただし、本体価格、消費電力、電源容量、発熱も大きくなります。一般的な画像生成とSteamゲームが目的なら、必ずしも32GBが必要とは限りません。

クラウド型AIだけなら高性能GPUは必須ではない

ChatGPT、Adobe Firefly、Midjourneyなど、処理をクラウド側で行うサービスだけを利用する場合、パソコン側のVRAMは基本的に生成処理の中心にはなりません。

高性能GPUが重要になるのは、Stable DiffusionやComfyUIなどを自分のパソコンへ導入し、ローカル環境で画像を生成する場合です。

購入前に「クラウドサービスを使うのか」「自分のPCで生成するのか」を決めておくと、必要以上に高価なGPUを選ぶことを防げます。

VRAM以外に確認したい項目

AI画像生成用PCは、VRAM容量だけで決めるものではありません。次の項目も確認してください。

  1. GPU本体の処理性能
  2. パソコンのメモリ容量
  3. SSDの容量と空きスロット
  4. 電源容量と電源ユニットの品質
  5. GPUとCPUを冷却できる構成
  6. ケースの大きさと拡張性
  7. 保証期間と修理対応
  8. 増設後の最終税込価格

ローカル画像生成とSteamゲームを両方行う場合、PCPLでは「VRAM 16GB・メモリ64GB・SSD 1TB以上」をひとつの比較基準にしています。ただし、用途や予算によって適切な構成は変わります。

まとめ

価格を抑えて試すなら8GB、標準的な画像生成なら12GB、今後の拡張性やAI画像生成とゲームの両立を重視するなら16GBが検討しやすい目安です。

大規模モデル、動画生成、学習まで行いたい場合は、24GB以上も候補になります。

VRAMは、一般的なBTOパソコンでは購入後に増設できません。GPUの製品名だけでなく、搭載VRAM容量と実際に使いたいAIモデルを確認してから選びましょう。

【関連記事】

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※使用できるモデルや必要なVRAMは、ソフトウェアのバージョン、モデル、解像度、追加機能などによって変わります。購入前に利用予定ソフトの最新情報をご確認ください。

【参考情報】