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PC選びガイド

AI画像生成用PCのSSDは1TBと2TBどちら?容量不足を防ぐ選び方

公開:2026年7月31日 更新:2026年8月1日

AI画像生成用PCではSSDを1TBと2TBのどちらにすべきか、保存するモデルやSteamゲーム、増設のしやすさから初心者向けに解説します。

AI画像生成用PCのSSD容量比較を示す、PCケース内部に大小二つのストレージモジュールとデータ粒子を描いたイメージ画像※アイキャッチ画像は、記事内容をもとにAIで生成したイメージです。実在する製品の写真ではありません。

AI画像生成用PCでは、GPUやメモリに注目しがちですが、使い始めてから不足しやすいのがSSD容量です。Windowsやアプリだけでなく、AIモデル、LoRA、ControlNet、生成画像、Steamゲームが同じSSDへ保存されると、1TBでも想像より早く空き容量が減ります。

一方、クラウド型AIが中心で、ゲームを数本に絞り、不要なデータを定期的に整理できるなら、1TBでも運用できます。大切なのは「1TBか2TBか」を単独で決めるのではなく、ローカルへ何を保存するか、あとからSSDを増設できるかまで確認することです。

本記事では、AI画像生成とSteamゲームを1台のパソコンで使う場合を想定し、1TBと2TBの違いを初心者向けに整理します。

まず結論:AI画像生成とSteamを併用するなら2TBが安心

PC PERFORMANCE LABでは、ローカルAI画像生成とSteamゲームを同じパソコンで使う場合、SSDは2TBを基準にするのが分かりやすいと考えます。

1TBが性能不足という意味ではありません。保存できる量と、データ整理に必要な手間の違いです。1TBでも画像生成はできますが、モデルやゲームを追加するたびに、不要なデータの削除や外部ストレージへの移動が必要になりやすくなります。

使い方1TB2TB判断の目安
クラウド型AIが中心余裕ありかなり余裕あり1TBでも運用しやすい
ローカルAI画像生成を試す運用可能余裕ありモデルを絞るなら1TB
複数モデルやLoRAを保存管理が必要運用しやすい2TBを推奨
AI画像生成とSteamを併用不足しやすいバランスがよい2TBを推奨
動画編集や3DCGも行う不足しやすい用途次第で増設も検討2TB以上を基準にする

AI画像生成用PCでSSD容量が減りやすい理由

ComfyUIの公式資料では、チェックポイント、VAE、LoRA、ControlNet、アップスケーラーなどのモデルファイルを ComfyUI/models/ 以下へ保存します。公式資料も、生成モデルは1つで数GBになることが多く、大きなダウンロードを想定するよう案内しています。

実例として、2026年7月31日の確認時点では、Stability AIが公開しているSDXL Base 1.0の単一モデルファイルは6.94GB、Black Forest LabsのFLUX.1 devのモデルファイルは23.8GBです。実際の環境では、これにVAE、テキストエンコーダー、LoRA、ControlNet、アップスケーラーなどが加わります。

さらに、生成した画像、ワークフロー、途中保存、比較用画像を残していくと、出力データも少しずつ増えます。モデルを試すたびに古いファイルを削除する運用より、一定の余裕を持った方が管理しやすくなります。

Steamゲームも同じSSDへ保存する場合は注意が必要です。たとえばCyberpunk 2077のWindows版は、CD PROJEKT REDの公式サポートで70GBのSSDを要件にしています。容量の大きいゲームを複数インストールすると、AIモデルと保存領域を取り合うことになります。

1TBと2TBは実際にすべて使えるわけではない

SSDメーカーが示す1TBは1兆バイト、2TBは2兆バイトを基準にしています。Windowsの容量表示では計算方法が異なるため、1TB SSDは約931GB、2TB SSDは約1.81TBと表示されることがあります。

そこからWindows、回復領域、更新データ、ドライバー、アプリが容量を使用します。Windows 11の最低要件は64GB以上のストレージですが、これはAI画像生成用PCを快適に使うための推奨容量ではありません。Microsoftも、更新や機能によって追加容量が必要になる場合があると説明しています。

Adobe Photoshopの推奨要件では100GBの空き容量、アプリ用の高速な内蔵SSD、スクラッチディスク用の別ドライブが案内されています。1TBを選ぶ場合でも、SSDを限界まで使い切る前提にはせず、Windows更新や一時ファイルのための余裕を残す必要があります。

1TBが向いている人

  • 主にクラウド型の画像生成サービスを使う
  • ローカルへ保存するAIモデルを少数に絞れる
  • Steamゲームは同時に数本だけインストールする
  • 完成画像を外付けSSD、NAS、クラウドへ移動できる
  • 不要なモデルや一時ファイルを定期的に整理できる
  • パソコンに空きM.2スロットがあり、あとからSSDを増設できる

購入費用を抑えたい場合、最初は1TBを選び、必要になった段階で2台目のSSDを追加する方法があります。ただし、増設用スロットがなかったり、グラフィックボードの下にあって作業しにくかったりする製品もあります。BTOパソコンでは、注文前に増設条件を確認してください。

2TBが向いている人

  • ComfyUIやStable Diffusion系ツールを継続して使う
  • SDXL、FLUXなど複数のモデルを試す
  • LoRA、ControlNet、アップスケーラーを追加する
  • AI画像生成とSteamゲームを同じパソコンで行う
  • Photoshop、動画編集、Blenderも併用する
  • 生成画像やワークフローを比較用に残しておきたい
  • 購入後すぐにパソコン内部を開けたくない

AI画像生成では、使い方が固まる前ほど複数のモデルやツールを試します。最初から必要量を正確に予測するのは難しいため、迷った場合は2TBの方が安全です。

RTX 5070 Ti搭載BTOパソコン3機種比較のように、AI画像生成とSteamを両立する構成では、GPUやメモリだけでなく、SSDを2TBへ変更した場合の総額も比較します。

おすすめは「1TB+あとから増設」か「最初から2TB」

最初から2TBにする

購入直後から容量を気にせず使いやすく、Windows、AIモデル、生成画像、ゲームを1台へまとめられます。パソコン内部を開ける予定がない人にも向いています。

1TBで購入し、あとからSSDを追加する

システムやアプリは1台目、AIモデルや生成画像は2台目というように分けられます。故障対策のバックアップにはなりませんが、容量管理はしやすくなります。

この方法を選ぶ場合は、空きM.2スロットの有無、対応するSSDサイズ、PCIe規格、ヒートシンクの有無、増設による保証への影響を確認してください。

SSD容量を増やすと画像生成は速くなる?

1TBから2TBへ増やしただけで、画像1枚を生成する計算処理が大幅に速くなるわけではありません。画像生成の計算速度は、主にGPU、VRAM、使用モデル、画像サイズ、ステップ数などに左右されます。

SSDの速度や空き容量は、アプリの起動、モデルの読み込み、キャッシュ、画像の保存、Windowsの更新などに影響します。そのため「容量」と「速度」は分けて確認します。

  • 容量:保存できるモデル、画像、ゲームの量
  • 速度:モデルやデータを読み書きする速さ
  • GPU・VRAM:画像生成の主要な計算処理
  • メモリ:複数アプリの同時作業や処理の余裕

GPUとVRAMについては「AI画像生成用PCのVRAMは何GB必要?」、メモリについては「AI画像生成用PCのメモリは32GBと64GBどちら?用途別の選び方」で詳しく整理しています。

現在のSSD使用量を確認する方法

  1. スタートメニューから「設定」を開く
  2. 「システム」を選ぶ
  3. 「ストレージ」を開く
  4. インストールされているアプリ、一時ファイル、画像、その他の使用量を確認する
  5. ComfyUIの models フォルダと、生成画像を保存しているフォルダも個別に確認する
  6. Steamの設定からゲームごとの保存容量を確認する

Microsoftのストレージセンサーを使うと、不要な一時ファイルやごみ箱の内容を自動的に整理できます。ただし、ダウンロードフォルダやクラウド上のファイルを処理する条件は設定によって変わるため、内容を確認してから有効にしてください。

BTOパソコン購入前の確認項目

  1. 標準SSDが1TBか2TBか
  2. 2TBへ変更した場合の最終税込価格
  3. SSDがNVMe方式かSATA方式か
  4. M.2スロットの総数と空き数
  5. 増設スロットにヒートシンクがあるか
  6. 注文時に2台目のSSDを追加できるか
  7. 自分で増設した場合の保証条件
  8. WindowsがどのSSDへ入るか
  9. 重要データを保存する別のバックアップ先があるか

商品ページに「M.2スロット2基」とあっても、1基が標準SSDで使用済みなら空きは1基です。「搭載可能数」と「現在の空き数」を分けて確認してください。

2TB SSDでもバックアップは必要

SSDを2TBにしても、故障、誤削除、マルウェアなどへの対策にはなりません。SSD容量は保存場所の広さであり、バックアップとは別です。

再ダウンロードできるAIモデルと、再作成が難しい生成画像、ワークフロー、プロンプト、学習素材は分けて考えます。重要なデータは、外付けSSD、NAS、クラウドなど別の保存先にも残してください。

まとめ

AI画像生成用PCのSSDは、クラウド型AIが中心で、モデルやゲームを絞って管理できるなら1TBでも始められます。一方、ローカルAI画像生成とSteamを同じパソコンで使う場合は、2TBを基準にする方が管理しやすくなります。

予算を抑えるなら、空きM.2スロットを確認したうえで1TBから始める方法があります。増設作業を避けたい場合や、複数モデル、ゲーム、動画編集も扱う場合は、最初から2TBを選ぶ方が安全です。

SSD容量だけで画像生成速度は決まりません。最終的には、GPU、VRAM、メモリ、SSD、増設条件、バックアップ方法をまとめて確認して選びましょう。

参考情報